【脱】男子敵対復讐令!
「あんた手先器用だしせっかくこういう仕事してるんだから
ストラップでもなんでもあんたの手造りのものをカノジョに
プレゼントすりゃいーじゃん」
どうせいつも“忙しい”とか言ってカノジョとのデートを先送りしてるんだろ?
(まぁ私のせいだろうけど…)
正木悠太は顔を上げた。
“それでいいのか”と驚いた顔だった。
「案外、人って単純な生き物だよ。
特に恋愛に関しては」
って私が語って良いことなのだろうか。
つか、そこ(副会長)、なに感動して拍手しちゃってんの。
正木悠太はいつもの余裕染みた顔でフッと笑った。
「ありがと。安堂」
「バーカ」
ほんと、私ってなんなんだか。
お人よしすぎる。