【脱】男子敵対復讐令!
「え」
あたしは驚いて顔を上げた。
「やっぱ正木先輩じゃなきゃイヤだ」
子どものように駄々をこねる副会長。
あんたそんな性格だったのか…。
「なら、お店においでよ」
あたしはポケットからゆがんだケーキのストラップを渡した。
「正木悠太に学校の事たくさん話してあげな。
あいつ、喜ぶから。」
彼女にニッコリと微笑むが彼女は
何が不満なのか「でも…」と言葉を濁らせた。
あたしはそんなうじうじしているのは嫌いだ。
「そんな消極的だと他の常連客に取られるよ?」
「え!?」
副会長が顔をゆがめる。
フフッ☆
調子出てきた。
「まっ、あたしに取られるのが
可能性的にありそうだなぁ~♪」
「そうはさせません!!!」
副会長はカバンを持って、
そそくさとここを出て行った。