【脱】男子敵対復讐令!
「あたしは正木悠太に任せられたんだ、生徒会長を。
それまでこの学校でやらかした罪を背負って生徒会長やろうと思ってんだ。
今は気の迷いで生徒会長降りちまったけど、…けどまたこのステージに戻ってきた。」
もぅ言いたいことが無茶苦茶になってしまった。
あたしは大きく深呼吸をして、愚民たちを見る。
皆と目が合う。
「一度堕ちた者が這い上がってきた時はめちゃめちゃ強いんだ!
今、麗高の生徒会長はこの板林じゃない!
正木悠太でもない!
このあたし―、安堂奈津子なんだッッ!!!!
以上―!」
枯れ声で思いっきりシャウトして、マイクのスイッチをオフにした。
大きく息を吐く。