Love you...【短編集】
「!!!」
う…そ…。
…え?
き…キス…?
「え…えぇえぇッ!?」
「…まぁ…覚えてないと思うけど」
フッ…と笑う桐谷。
「だって…美亜……ビックリし過ぎて気絶したし」
思い出したのか、クック…と笑いだした。
一方わたしは、さっきの発言で思考停止状態になっていた。
「美亜?」
「桐谷…」
桐谷…それってどういうこと?
そう聞こうとしたら、また桐谷によって防がれた。
「ん…きり…や…ッ!!」
喋ろうと口をすこし開けたとたん、待ってたしたと言うように、暖かいものが入ってきた。
それは、口内に入ったとたん暴れだして、逃げてもすぐ捕まって絡められていった。
「…ぁ…ふぅ…きり…ゃ!」
初めての刺激に、また目に涙が溜まる。
それを見た桐谷は、すぐ唇を離した。