Love you...【短編集】
[美亜side]



桐谷がしたキスは意外にも、触れるだけのものだった。

だけど、2度目は違った。
とにかく長かった。
だんだん息が苦しくなって、わたしは空気を求めて口をすこし開いた。


そうしたら、待ってましたと言わんばかりに何か生暖かいものがヌルリと入ってきた。


それが桐谷の舌だと気付くのは、そう遠くなかった。



わたしの口内は桐谷によって支配された。
そしてそれと同時に初めての刺激に体は痺れていった。







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