ドキドキパニック
『キャー!!黒崎課長!!ありがとうございます!』


あたしの変わりに涼ちゃんが何故か叫びながら謝った。



あたしの頭上にはあたしの嫌いな人物…



そう、この前階段であたしを嘲笑い、今度は廊下で嘲笑った人!!


っていうより…



「黒…崎……課長…?」




この人課長だったの!?
ていうか、黒崎課長ってどっかで聞いたことあるような…



『怪我してない?』



「あ、はい。大丈夫です。あの…お礼…」



『えっ?そんなの良いよ。』



「でもっ!!…何か奢らせてください。」


借りを作ったままじゃ嫌!!


『じゃあ…今夜、空いてる?』



「へっ!?はい。」



『じゃぁ、今日の8時、会社の前で待ってて。』



そう言って、黒崎課長は去って言った。





『ちょっと!!2人してあたしの存在無視だったでしょ!?って言うか、あんた黒崎課長と知り合いだったの!?全部吐けー!!』




そしてあたしは、あの人…黒崎課長との出来事を全て説明した。





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