ドキドキパニック
あたしは黒崎課長を指さした。
やっぱり、口では無理!
黒崎課長はと言うと…
『……』
無反応!?
『…え?』
あ、やっと反応してくれた。
でも、あたしの指さしでは伝わらなかったみたい。
この方法で分かってもらえないなら…
「黒崎…課長なんです。」
『…俺?』
「…黒崎課長といると、いつも心臓がドキドキして持ちそうにありません。」
一気に言った。
あたしの黒崎課長への感情を。
すると、あたしの言葉の意味が分かったのか、突然黒崎課長の顔には笑みが広がった。
わぁ…格好良い…
じゃなくて
「あの…黒崎かち『さっきの言葉、やっぱり無しは無しだからな。』
また抱きしめられた。
いくら他のお客さんが少ないとはいえ、ここはバー。
恥ずかしい!!
バーテンさんさっきからちらちらこっち見てるし。