ドキドキパニック
『まぁ、課長と一緒に働ける訳だし、ラッキーだと思えば?』
へ…………?
課長…………?
『あんたまさか自分の彼氏の部署知らなかったの?』
「いや、知ってるよ。試作部だよ……って、試作部!?」
あたしが異動なったの試作部じゃん!!
異動になったのに混乱してて課長のこと忘れてた。
じゃぁ…毎日黒崎課長に会えるってこと?
「ラッキー………?」
『あたしに聞かれても…』
「これ喜ぶところ?」
『まぁ、そうでしょ。』
「やったぁぁ〜。」
課長を毎日見れるなんて…
「幸せかも…♪」
涼ちゃんはあたしの様子を見て半分呆れてるみたいだけど、あたしはお構い無しに来週異動した後のことを色々考えていると、そこに現れた人物…
黒崎課長。
『あぁ、瀬野さん、丁度良かった。ちょっと来てもらえるかな?』
「え?ぁ、はい。分かりました、じゃぁね、涼ちゃん。」
こうして、あたしは先を歩く黒崎課長の後に付いていった。