バレンタイン@コンビニ
初めての日の思い出
『初めまして。マキです。わからないことはなんでも聞いてね』
僕はその瞬間
恋に落ちてしまった
好きなアイドルに少し似ている
ってだけじゃなかった
なんていうのか・・・
18年間生きてきて
女の子に出会って
これほどのインパクトを受けたことはなかった
その目、その瞳、その鼻、その唇、その耳、その髪、その声・・・
マキ先輩の全てが
僕のハートを一瞬で
ピンク色に塗り変えてしまった
『ケイタ君、また間違ってるわよ。からあげは5コ入りだからこのボタンを5回押すの』
『はい、すみません・・・』
怒られているときさえ
僕には至福の時間だった
彼女と同じ空間にいて
同じ空気をすっていれるだけで幸せだった