Clever LoveStory

「そうだったのね。あの子、急に元気になって幸せそうだったわ。
この前外出したのも、あなたと？」
「はい・・」

みのりのお母さんが続ける。

「みのりは、私が尋ねても誰と会ってるか教えてくれなかったの。心配だったけど、みのりが幸せならと思っていたの。あなたのことが、大切だったのね。」
「あの・・！みのりは大丈夫なんですか？」
「もうこのまま・・目を覚まさないかもしれないの。」
「う・・そだろ？」

どうしようもないほどの絶望が襲ってくる。
みのりがいなくなるかもしれない・・？
そう思った瞬間、考えるよりも早くガラスを叩きながら叫んでいた。

「みのり！目、開けろよ！笑えよ！俺の名前呼べよ！」
いくらさけんでも、みのりには届かない。

「なぁ、みのり！！」

泣きながら叫んでいた。