Clever LoveStory
何を犠牲にしたってみのりのこと守りたいって思った。
でも、子供の俺には何もできなかった。
気付いてた、どうにもできないってこと。
それでも守り抜きたかったんだ。
こぶしを握り締めることしかできない、非力な自分が憎らしかった。


「みのり、愛してる。」

小さくつぶやいた。
周りが何もかもゆがんで、何も分からなくなっていった。

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