Clever LoveStory
一人になれる場所、と思ってたどり着いたところは体育館裏だった。
壁に背をつけて、空を見上げる。

また俺を見てくれなかった。見ようともしてくれなかった。
イライラした気分のまま、壁を殴ると体育館の中から声が聞こえてきた。
そういえば、1時間目体育だったっけ・・・

「松下さん、美晴って呼んでもいい?」
「うん、いいよ。えっと・・・」
「私、朋。よろしくね。ね、さっき石黒くんと何かあったの?」
「え?クロくんだよね、って聞いたんだけど・・・。」
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