Clever LoveStory
「それでか・・。クロって言っちゃ駄目だよ。クロって騒がれて、入学早々問題起こしちゃってさ。
クロくんのファンだったのに。なんかイメージと違うっていうか。
石黒くん、ジキルとハイドって呼ばれてるんだよ。」
「そうなんだ・・・」
「だから近寄らないほうがいいよ。」
「でも、いい人かもしれないよ。」
「どうかな~・・」

集合の声がかかり、パタパタとふたりは走って行った。
松下はもう友達ができたんだ。
別に関係ないけどさ、俺のときは「呼んでいい?」なんて誰も聞いてくれなかった。
それが当たり前のようにクロって呼んだんだ。
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