Clever LoveStory

美晴


あれから数日。

朝のHRが終わると、移動教室のため準備を済ませて教室を出る。
すると「石黒くん!」と松下が追いかけてきた。
無視して歩いていくと、松下も後ろをパタパタついてくる。

教室に入ると、俺たちが1番だった。

「・・石黒くん、この前の話だけど。」
「・・・」
「みんなCleverが目的で、クロが目的で石黒くんに近づいたんじゃないと思う。」
「・・・」
「今の石黒くんは、逃げてるだけだよ!!本当はみんなと仲良くしたいんでしょ?
石黒くん、悪い人じゃないと思う。
・・・だって私、石黒くんのこと好きだもん!」
「・・・は?」

開いた口がふさがらないのはこのこと。
ぽかんとしたままの俺を置いて松下は自分の席につく。
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