Clever LoveStory
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夜、奈津からメールが届き俺は奈津の家に向かう。
『着いた』とメールすると、玄関から出てくる奈津。
僕の心臓はオーバーヒート寸前で壊れそう。
「佳人、久しぶりだね!メールもなかったから心配してたんだけど元気で安心したよ。」
「ごめんごめん、ちょっと忙しくて・・・」
「佳人本人とは会ってないのに、テレビでは佳人に会えるんだけどね。」
「俺は奈津に会えないけどな~」
「ふふふ、そうだね」
「・・・」
「どうしたの?」
「僕、好きな人いるって言ったじゃん、あの時。」
「うん・・・」
「小さいときからずっと奈津が好きだった。奈津じゃないと駄目なんだ。
付き合って、くれないかな?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「私ね、付き合ってるの。」
「え?」
「私、忍と付き合ってるの。」