Clever LoveStory
俺に謝ろうとして、顔をあげた有紗先輩の瞳からは涙が溢れていた。
涙で言葉につまった有紗先輩は、ぺこっと礼をしてそのまま走り去っていった。

「・・・ったく、あれ、新。」
「詠二先輩・・今、有紗先輩が。」
「あぁ、変なとこ見られちゃったな。」
「どしたんですか?」
「ちょっと喧嘩しちゃって。」
「え?!大丈夫なんですか?」
「・・・今回はヤバイかも。」
「えぇ??」
「あ、詠二先輩おつかれっす。」
「よぉ登吾。よし、じゃミーティング行くか。」

先輩をちらりと見ると、人差し指を口に当てて『シー』のポーズ。
俺は軽くうなずいた。

先輩たち、別れるのかな・・・
その後のミーティングは全然頭に入らなくって俺は難しい顔をしていた。

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