彼は働く生徒会長!!


「……ッ!!」


あたしの呼吸が止まった。


まるで胸をつかまれたようだった。



脱色された髪。


耳元でキラリと光るピアス。


切れ長の瞳は、どことなく威厳を感じ、


ゆるく着崩された制服がとてつもなくかっこいい。


全てがバランスよく整っていて、この人はきっとモテるんだろうなと思った。



その人はスタスタと教室を歩き、あたしの隣の席にドスッっと腰掛けた。


あんなに騒がしかった教室は、この人が現れたことで静まり返っていた。
< 4 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop