彼は働く生徒会長!!


「城之内〜。遅刻すんな〜」


先生の間延びした声が教室内に響く。


「すいません」


ドスのきいた低い声。


耳元で言われてみたいと思った。


あたしがポーっと隣を見つめていると、その人はこっちをギロッっと睨んだ。


「お前…誰だ??」


「あっ…苺川みるくです…」


「ふーん」


そう言ってその人は何事もなかったかのように前を向いた。



えっ…。それだけ!?



「あのっ!!名前は??」


「ん?城之内涼」


城之内…涼…。



不機嫌そうに笑うあなたに心臓のバクバクが止まらない。



そう。これがあたしがあなたに恋をした瞬間だった…。
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