センセイは同居人
【第一章】 センセイは王子様
ある日
「梨恋。明日からイトコの高橋 圭斗君がこれからこの家に住むことになったから。」
と、お母さんにものすごく急に言われました。
「はぁ~~~~!?!?!?」
なに!?急に!?住むって??!なんで急に!?本当に急に!!
「と、言うことで、部屋がないのよ、このマンションもう空きがないのよ。」
「他のマンションにすればいいじゃない!!」
「ほら、圭斗君って教師目指してたじゃない。学校から一番近いのがここなんだって。」
教師目指してたとか知らんし!!
「マンションなんて、近くにいっぱいあるじゃない!?」
「急に決まったから、部屋なんてみつかんないし、1人暮らしするお金と勇気がないんだって。」
「だからって、なんでOKしたのよー!!」
「私たち2人暮らしだから3人の方がいいじゃない。」
「・・・・・・」
そうなのです。
私たちは2人暮らし。お父さんは私が3歳のときに亡くなくなった。圭斗兄はお父さんのお兄さんの息子で、昔はよく遊んでた。
でも、14年も会ってない。
それでいきなり同居って・・・・・・・
毎日緊張してそう・・・・
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