センセイは同居人




目がさめたら


リビングのソファに寝てて
圭斗兄はお母さんと話してた…



話の内容は……私…




「いきなりの第一声が『王子様ぁ~』なんて、梨恋可愛いですねぇ!!!」


「ははは。本当にねぇ。まぁあんなこと言うのも無理ないわねぇ。圭斗君大人になったし、なによりかっこ良くなったわねぇ…。」



「本当ですか?俺、ずっと親に頼ってきたし、これからも1人暮らししないで、ここにお世話になるから全然成長してないかもって心配してましたよ」 



「あらぁ。そんなこと心配しなくていいのよ?ちゃんとみんな成長していくんだから。」


「それより、梨恋。大人っぽくなりましたねぇ。びっくりしましたよ。綺麗になったなぁ~」


「そうねぇ。14年ぶりだし。昔はあんなに小さくて、子供で泣き虫だったのに…。もうこんなにでかくなって…逆に大変だわ…。」

も~!

お母さん!!大変とか余計なこといわなくていいのに!!


最悪!!





私は心の中で地団駄をふんだ。






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