星降る夜
「ハルー。おい、ハルヒトー!いるんだろ?」
それは、聞き覚えのある声。
毎朝毎晩、聞く声。
ぱたぱたと、特に急ぐ気のない足音が近づいてくる。
私の警鐘が最高潮に高まる。
「いた。・・・と思ったら意外な組み合わせ」
顔を出したのは紛れも無い私達の担任、佐藤先生だった。
「なんだよ、将司」
ハルが顔をしかめた。
「なんだよって、お前のために今日のプリント持ってきてやったんだろうが。てか学校で将司はやめろよ」
私を除いて二人の会話が回る。
そういえば、1番最初に「ハル」の事を「ハル」と呼んでいたのは先生だったような気がする。