姫系☆プリンス
「なんだ…そんなことですか」
安心した。
「そんなことって…」
「先輩。いい加減にして下さい」
「は?」
「冗談なんか言うわけないでしょう?」
俺はそう言って先輩に
近づく。
「ご、ごめん…」
「本気なんですよ」
俺はどうしようもなく
先輩が好き。
「俺の気持ち、まだ伝わりませんか?」
「そんな…っ」
「それとも、言葉だけじゃ伝わりませんか?」
「は…えっちょっと…」
俺は先輩に顔を近付けた。
「先輩が僕のこと好きになるまでキスはしないなんて言ったけど、やっぱ無理。」
「無理って…んッ」
喋ろうとしている先輩の口を
無理矢理塞ぐ。
こんなことしかできない
自分が腹立たしくて…
「っ…岡田止めてっ!」
その声で俺は先輩から
ゆっくり唇を離した。