姫系☆プリンス
――――ぎゅっ
繋がれた手から岡田の体温が伝わってくる。
普段気にしてなかったけど岡田の手、すごい大きいんだな…
そんなことを考えながら一人ドキドキしてる私。
岡田は何を考えてるんだろう…
「先輩、着きましたよ!」
「え?あ、ほんとだ…」
「大丈夫ですか?ボーっとしすぎですよ」
そう言って岡田は私の顔を覗き込む。
ち、近い…っ!//
「ごめんっ大丈夫だから!」
「全く…しっかりしてください。何考えてたんですか?」
いいい言えないっ
岡田のこと考えてたなんて恥ずかしすぎて絶対に言えない!
私は横に首を振った。
「言えないことなんですか…?他の男のこと考えてたとか?」
「っ!どうしてそうなるの!考えるはずないでしょっ」
ああもうそんな顔で見ないでよ。
負けた…可愛いすぎる…
言うしかなくなっちゃうじゃん。
「……あんたのこと」
「え?」
「あんたのこと考えてたの!」
「僕のこと…?」
岡田はぽかんとしたように目を大きくしている。