姫系☆プリンス




ドンッ


「―――っ痛…!」



体を勢いよく壁に押し付けられる。


勇二がこんなことするなんて考えられなくて頭の中がパニックになる。



「え…何?急にどうし…ひゃあっ…ン…」



いきなり唇を塞がれた。
びっくりしすぎてどうすればいいのかが分からない。



「ぅ…やっ…苦し、離してよ勇二…ンぅ…」




舌が口の中に入ってくる。勇二の力が圧倒的に強過ぎて抵抗しても無駄なだけで――――…





嫌だこんなの…!
ねえなんで?なんでこんなことされてんの?



誰か…助けてよ…岡田っ




「谷本…好きなんだ…なのにどうして…っ」



そう苦しそうな勇二の声が聞こえた。




「ひゃ…止めて勇二!」



「何してるんですか」




腕を拘束されて制服を捲り上げられようとしていたその時、
遠くから聞いたこともないような低い声が聞こえた。





< 44 / 76 >

この作品をシェア

pagetop