姫系☆プリンス
何分こうしていたんだろう。
周りをみると空が少し暗くなってきていた。
「肌寒くなってきましたね…そろそろ帰りましょうか」
岡田は私から体をゆっくり離した。
その言葉に私は胸がちくっとした。
「やだ」
「……え?」
私の言葉にびっくりしたように振り返った。
「まだ…もっと一緒に居たいの」
自分でもこんこと言えるなんてびっくりするぐらい。
口が自然に動いてたんだ。
岡田は驚きながらもにこっと笑ってくれた。
「外は寒いです。僕の家…来ますか?」
私は岡田のその言葉にゆっくり頷いた。