姫系☆プリンス
翔side
「少し寝すぎたかな」
時計を見るともう朝の九時半を回っていて…
先輩は隣でまだ静かに寝ている。
はあ…寝顔可愛すぎだろ。
白い肌に少し赤みのかかった頬、長い睫毛やさらさらした茶色の髪が人形を連想させる。
「取り敢えず朝食作るか…」
そう思いベッドから離れようとした。
「おか…だ…」
先輩…起こしちゃったかな?
振り返って見てみるけどやっぱり先輩は寝ていた。
寝言…?
「好き…」
本当にもうこの人は…
どれだけ俺をドキドキさせれば気が済むんだろう。
わざとかなんて思ってしまう。
襲いたくなるような衝動を堪えて俺は部屋を出た。