姫系☆プリンス





――ピンポーン



ソファーに座りながら二人で映画を観ているとインターホンが鳴った。




岡田が返事をしてドアを開けると…



「ちょっと!なんで鍵閉まってんのよっ」



え、女の人の声…?



その人はずかずかと音を立てるように私のいるリビングに向かってくる。



なんか怖い…っ






ガチャっ。




開いた扉のほうを見ると…




私と同じくらいの年齢だと思われる背の高い綺麗な女の人。




え…誰?




「ねえ、この子だれ?」



その女の人は岡田に私のほうを指差してそう聞いた。



まさか岡田が浮気…
いやないないそんなはずっ




「超可愛いんだけどっ何?彼女!?」



そう言ってぎゅーって抱きしめられる。



え…?何これ。



「そうだよお前は邪魔だから出てけ」



なんて酷い言い方っ…!
いつもの優しい岡田は一体どこに…



一人状況ののみこめない私はただぼーっと二人の会話を聞いている。



「咲、取り敢えず早くその人から離れろ」



「妹の私にまで嫉妬お?」


へ?妹さん?




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