桜色の恋

初恋の人

「さゆり!?いつまで窓のほう見てんの?席が窓側だからってちゃんと授業の準備しなきゃ駄目でしょう!?ほら~国語の教科書とノート出して!」

私は、桜井さゆり。南凌中の二年生で、単純に言えば“普通の人”。

特に可愛くも無ければ、ブスって訳でもないと思うし、特に何か出来る訳でもない。

『ありがとうー!み~は、優しいよね!』

今話をしてるのは、東條未来で私は“み~”って呼んでる。

少ない私の親友の一人!み~は、陸上部で、超速いから大会とかで良く賞状とかもらってるし、親友の私でも本当に羨ましい。

「で~さゆりはまた探してたの?」

『誰を?』

なんちゃって~(笑)

何言われるの分かってるけど!

いつも通り知らないふりをして見た。

「ま・つ・う・ら・せ・ん・ぱ・い」

そしていつも通りの答えが返ってきた(笑)
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