桜色の恋

ねぇ颯ちゃん？

あの人の何処が良いの？

あなたを置いてったあの人の何処がいいの？

私を見てもあの人の面影しか見てないの分かってる。

分かってるから辛いよ…

私を見てよ…

『はぁ…酷い顔！アハハァ』

元々ダメダメな顔の上に、泣いたから目が腫れてて…

顔がこの世じゃないのものじゃないものみたい！

『これじゃぁ教室に絶対戻れないじゃんね！』

何て色々考えてたら…

ブーブー

ってマナーもどの携帯が鳴り始めた

“はぃ？もしもし誰ですかぁ？”

“知らねー電話に出るんじゃねーよ！おぃ春海！出たぞ！さゆり！？大丈夫！？今何処！？さゆりのお父さんが来てる！”

“えぇぇぇぇぇぇぇ！！マジ！？”

“マジ！かばんとか持ってくから直に下駄箱行って！”