一生分の恋を君に−

俺からしたら長い長い待ち時間の後やっと名前が呼ばれて急いで診察室に入る

「どうでした?」

「あぁ〜それがね」

なんだか話すことを渋る東条先生
その素振りに俺は背中に冷や汗をかく
もしかしてなんかあった?
心臓がバクバク動く

「なんか‥‥あったんすか?」

「いや…それが何もないんだよ」

「へ?」

「何もないんだ。だからなんで急に息が苦しくなるか頭痛がするのかわからないんだ」

困ったような顔をして話す先生に安心した
「最近なんかイヤなことないかい?ストレスとか感じた?」

ストレス…あるとすればあのことしかありえない
親の心配性だろう
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