一生分の恋を君に−
「戸部新輝さ〜ん診察室へどうぞ」
看護士がいつものように俺の名前を呼ぶ
その声と同時に椅子から立ち上がり行きなれた診察室に足を進める
扉を開けると昔から俺の主治医をしてくれている東条先生が椅子に座っていた
「失礼します」
「はいじゃぁ座って服あげて」
いつものように服をめくると東条先生は診察をはじめる
正直何度も検診はされているのにやっぱりドキドキしてしまう
もしかしたら悪くなっているんじゃないかって不安になる
「はいじゃあ次は採血するよ。」
「はい。」
いつもと同じ
今日もそれで終わるはずだったんだ