一生分の恋を君に−

それからどうやって病院に来たのかは覚えてない
俺の目の前には優香がいて

優香?

優香なのに顔に白い布が掛かってる

「どういうことですか?東条先生」

「すまない。手は尽くしたんだ…」

「なんかその言い方まるで優香が「すまない。新輝君…」」

死んだみたいじゃないか、そう言おうとしたらその言葉を遮るように東条先生が言った

優香の両親は泣いていて
修一も泣いてる?
俯いていてわからないな

なんて冷静に考えていたら優香の父親が言った

「サヨナラをしてあげてくれ」

サヨナラ…
いなくなるのか?優香が?



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