王子の甘いささやき…
「別に気にしないで、俺も嬉しかったし」
“やべ!つい本音が……”
バレる!!!
と思ったけれど
桃菜は不思議そうに俺を見る
…こいつ、わかんねぇのか?かなり鈍感なやつ……
わかんねぇならまたいじめてやろうかな~♪
「…で、話って?」
そう言い放つ俺に
彼女は慌てて話を切り出す
「えっと……、成田君昨日あの教室にいたよね?」
…………は?
「…何で?」
何とぼけてんの?
そう思って彼女を見たけど彼女は真剣な表情
ホントに分かってねぇのか………
しょうがない
「いたよ、そして天野さん…君にキスした。そういってほしかったんでしょ…?」
みるみる赤くなる彼女