王子の甘いささやき…
久々の再会
丁度お盆が近付いて来た頃、事件は起きた
私がいつもの様に部屋でのんびりしていると
外に見覚えのあるバイクが一台止まった
「健ちゃん…?」
お隣りの玄関の前にはやっぱり懐かしい顔がいた
「健ちゃんだー!お帰り♪」
「よぉ、桃菜元気かー?」
この人は家のお隣りさんの、永光 健(ながみつ けん)
今は大学生でたまにしか帰って来ないけど、昔はいっぱい遊んで貰った
「前会った時よりもちょっと大人びたか?」
確かに今私は肩までだった髪を伸ばしていてロングに緩めのパーマをかけている。元々髪の色素は薄い方で染めて無いのに指導にかかった事もある
そういう健ちゃんも髪は落ち着いた色の茶髪になって少しウェーブがかかってまた大人になってた
「私だってもう高校生だよ?もう大人だもん!」
「どーだか、昔は健ちゃん、健ちゃんって煩かったくせに♪」
「そんなの小学校の話じゃん/////もぅ!健ちゃんのバカ!!」
「ははは♪そんなキレんなって」
その日はそんな話をしてお互い家に戻った