Milky Way
しばらく抱き合ってシンから体を離した。

そっと私の頬に触れる。

「こんなに冷たくなって…どのくらいここに居たの?」

「えっと…1時間半くらい…かな。」

少しだけシンの表情が険しくなった。

「バカ。女の子がこんなになるまで体冷やしちゃダメでしょ?」

「ごめんなさい…」

少ししょげてみる。

「うん。琴は女の子なんだから…ね?」

「それは、シンだって!」

言った後に後悔した。

彼女の表情が暗くなってしまったから。

俯く彼女に何を言ったらいいのか分からない。

彼女から何かを言ってくれるのを待つ。


「ねえ、琴…」


そっと顔を上げた。
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