Milky Way
―バサ

ベッドに私を下ろすと彼もまた私に覆いかぶさった。

刹那唇を奪われる。

「…ん…はっ…」

いつもよりずっと激しい。
耳に響く水の音。

私はショウゴを離さないようにきつく抱きついていた。


ふと突然体を離す彼。


私は泣いていた。

だけど悲しくて泣いたんじゃない。
生理的な涙。


「ショウゴ…?」


何も言わない彼に起き上がって名前を呼んでみる。

彼の体が小さく震えていた。


(どうしたの…?)


私がそっと彼の腕に触れるのと同時に私は強引に引き寄せられた。


「きゃ…っ!」


ぎゅっと苦しいくらいに抱きしめられていた。

震えを隠す為かさらに力が込められる。

その腕はとても強くて離すことなんて出来ない。

もとより離すつもりなんてないけれど。
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