Milky Way
想いが重なった日
こんなにもシンが泣く姿を初めて見た。

その姿がとても愛おしくて抱きしめていた腕に力を込めると、私より背の高いシンが私に縋り付くようにさらに体を密着させた。

だからシンの頭をずっと撫で続けたの。


体を離した後、化粧をしてきていた私の顔がグチャグチャになっていたのだろう。


「琴、化粧落ちてる。」


シンは泣き顔のままで微笑むと私の目の下を指でそっと拭う。

顔に感じるシンの指先の体温に私はまたドキドキして…幸せを感じた。


私はシンの手を取ると指と指を絡める。


「琴…?」

「これからはずっと手を繋いでいようね?」


私の言葉にシンの頬は赤くなっていく。

「うん…。」

シンの言葉を確認した後ベンチへと引っ張った。

2人して座ったベンチはあの日のもの。
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