Milky Way
ゆっくりと離れた唇を動かす。

「シン…好き…」

理性なんて飛びそうになりつつもそれだけは言いたい。

また触れるシンの唇は私を食べてしまいそう。

ぼんやりとしてきた意識の中でも私は繰り返し言った。


「好き…っ、ん…大、好き…」


何回も何十回も…ずっと言いたかった言葉なのよ。

シンに私の気持ち、ちゃんと伝わったかな。

こんなにも愛しくて堪らない気持ち、すべて伝わったらいいのに。


私たちは抱き合ってキスをして…お互いの存在を確かめ合った。


シンが私の胸に顔を埋めてしっかりと私の背中に手を回して、ぴったりとくっ付いて眠りに付いた。


先に眠ってしまったシンの頭を私はずっと撫でていたの。

まるで子供みたいに一生懸命私を離そうとしない彼女の想いが伝わってきて、私はまたシンのことを好きになる。


膨らむ想いはどこまで大きくなるのかな。


【大好き】じゃ全然足りないよ。

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