Milky Way
着いてからはシンの通っている大学のキャンパスへ連れて行ってもらったり、一緒に夕飯の買出しをしたり、夕食も2人でキッチンに立って作った。


シンと私合作のハンバーグ。

お互いのものをハート型にして作ったの。

完全にバカップル。

恥ずかしくないと言ったら嘘だけど、ここには私たちしかいないから。


家の中では誰も見ていない。

だからずっとシンにくっついて離れられないでいる。

一度離れてしまった私たちだから傍にいられないことの恐怖を知っている。

でも、好きな人に触れていたいと思うのは恋をする人間なら普通のことなのかな。

いまいち【普通】に疎くなってしまった私には分かりかねてしまうけれど、きっと当たり前なんだと思う。


私から触れることを彼女は言葉にしては言わないけれど、自身の行動で受け入れてくれる。


たまに私のことを【甘えんぼ】ってふざけたように言うけれど、それすらもなんだかくすぐったくて嬉しいの。


恋って困っちゃうね。

どこまで触っていいのか、伝えたらいいのか分からなくなる。


好きでも足りなくて大好きでも足りない。

愛してるでも足りないから何ていう言葉で表したらいいのかな。

誰かこの気持ちを何と呼んだらいいのか教えてください。
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