Milky Way
「私、シンに名前の由来話したことあったかな?」
「ん?名前って琴の?」
藪から棒に振った話題にシンは少し驚いたような顔をしている。
「うん。」
「そういえば、ないなー。楽器じゃないの?」
「ううん、違うの…」
私は目を伏せて首を横に振る。
「そうなんだ。じゃあどういう意味なの?」
「あれ!」
シンの問いに私は思いっきり夜空に指を指した。
彼女も私の指す方へと顔を向ける。
私が指を指した先には夏の大三角形のひとつ。
【ベガ】
いつかママが教えてくれた私の星。
「私の名前はね、琴座の琴なんだよ。」
「へぇ。そうなんだ。」
私の話を聞いて微笑んでくれるシンの顔を見て私も嬉しくなる。
「私の名前、ママが付けてくれたんだけどね。琴座のベガって織姫の星じゃない?」
「うん、そうだね。」
「私のママは香織っていう名前で、パパは春彦なの。だからママは自分達は織姫と彦星だってちょっと信じていたみたい。」
「うん。」
「ママ、ちょっとメルヘンなところあったからなー」
私が目を細めると彼女は私の肩を抱き寄せた。
「ん?名前って琴の?」
藪から棒に振った話題にシンは少し驚いたような顔をしている。
「うん。」
「そういえば、ないなー。楽器じゃないの?」
「ううん、違うの…」
私は目を伏せて首を横に振る。
「そうなんだ。じゃあどういう意味なの?」
「あれ!」
シンの問いに私は思いっきり夜空に指を指した。
彼女も私の指す方へと顔を向ける。
私が指を指した先には夏の大三角形のひとつ。
【ベガ】
いつかママが教えてくれた私の星。
「私の名前はね、琴座の琴なんだよ。」
「へぇ。そうなんだ。」
私の話を聞いて微笑んでくれるシンの顔を見て私も嬉しくなる。
「私の名前、ママが付けてくれたんだけどね。琴座のベガって織姫の星じゃない?」
「うん、そうだね。」
「私のママは香織っていう名前で、パパは春彦なの。だからママは自分達は織姫と彦星だってちょっと信じていたみたい。」
「うん。」
「ママ、ちょっとメルヘンなところあったからなー」
私が目を細めると彼女は私の肩を抱き寄せた。