Milky Way
彼女の家へ向かっている途中。

私たちはずっと繋いだ手を離さなかった。


(綺麗な顔…)

冷静になって彼女を見上げた。

人形のように綺麗な顔だった。
メリハリのある顔っていうのかな?
高い鼻に綺麗な鼻筋、パッチリ二重で漆黒の髪。
それに長い手足。

私とは違う世界の生き物のように感じて、ぼーっと見つめていた。



「あ!空見てごらん!星が凄いよ!」


空を指先ながら彼女は声を張り上げた。

つられる様に見上げた空。


「うわぁ。」


思わず声が漏れる。

さっきまで雲に隠れて見えなかった星たちが空一面綺麗に広がっていた。
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