Milky Way
シンは同じ高校の1つ上の先輩だった。

背が高いのはバスケをしてるからなんだって。

ということはアンナと一緒の部活の先輩ってことで、彼女はアンナのことも知っていた。

世間はとても狭いね。



あれから数回学校で会うこともあった。

でも話掛けられない。

彼女の周りにはいつも人が居たから。

シンは私の姿には気が付いていないみたい。

会ったところで話すこともなかったんだけど、お礼が言いたいなとは思っていたの。

ただ1つしか違わない年齢の壁が高く感じてしまっていた私。


諦めるのは得意だから話せなくったって別にいいの。

< 34 / 236 >

この作品をシェア

pagetop