Milky Way
いらない子
―ダッダッダッダッ


階段を上る足音が聞こえる。

憤慨していること…足音から伝わる。



(こっちに来る)



こちらへ向かっていることは明らかだった。

なぜなら彼女はほぼ毎晩私の部屋へと怒りに満ち溢れた形相でやってくるのだから。



私は大した意味など成さないのに両手で両耳を塞ぐ。


(どうか来ないで)



しかし…


―バタンッ


壊れるのではないかと思う程勢いよく私の部屋の扉が開いた。
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