Milky Way
教室に戻り、しばらくしてからシンが迎えに来てくれた。


「琴、待たせてごめんね!行こう」

「うん」


私たちは学校を後にした。

何気ない会話を沢山する。
どちらかと言うと私の方がおしゃべりで、シンは私の話をニコニコしながら相槌を打ってくれるの。

シンも無口ではないから喋るんだけどね。


「あ、琴!ちょっと寄りたいところがあるんだよ!」

思い出したように言うシン。

「え、どこ?」

「いいから、付いて来て」


いつもの道から外れた道を歩き出す。

どこか弾んだ声で言うシンの提案に不思議に思いながらも私は付いて行った。

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