Milky Way
あの女がリビングのテーブルの上で仰向けになり、男とセックスをしていたから。
男はパパじゃない知らない人。
「はあっ…ふぁっ、ん…」
艶かしく喘ぐあの女の声。
私は呆然としながら後ずさる。
―カタッ
刹那、床に置かれていたパズルを蹴ってしまった。
まずいと思いながらも気づかれたかどうかリビングの中へと視線を移す。
何も変わらず喘ぎ続けているあの女は私の存在に気付いていないみたい。
それが分かると私は両耳を塞いで慌てて部屋へと帰った。
(何なのこれは…私、何を見て…)
体がわなわなと震えだす。
恐怖なのか怒りなのか分からないけれど。
(パパはこのこと知ってるの?…私、どうしたら)
酷く動揺した。
あの男が誰とかはどうでも良くて、あの女が誰と関係を持とうと私には関係のないこと。
ただパパがこの事実を知ったらと思うと悔しくて手のひらに爪が食い込む程握り締めた。
(パパには言わないでおこう。パパが傷つくのはもう見たくない)
パパ達夫婦に愛が無いとは思っていた。
だけど夫婦という関係にある以上、その事実は傷つくのではないかと私は思えていたの。
男はパパじゃない知らない人。
「はあっ…ふぁっ、ん…」
艶かしく喘ぐあの女の声。
私は呆然としながら後ずさる。
―カタッ
刹那、床に置かれていたパズルを蹴ってしまった。
まずいと思いながらも気づかれたかどうかリビングの中へと視線を移す。
何も変わらず喘ぎ続けているあの女は私の存在に気付いていないみたい。
それが分かると私は両耳を塞いで慌てて部屋へと帰った。
(何なのこれは…私、何を見て…)
体がわなわなと震えだす。
恐怖なのか怒りなのか分からないけれど。
(パパはこのこと知ってるの?…私、どうしたら)
酷く動揺した。
あの男が誰とかはどうでも良くて、あの女が誰と関係を持とうと私には関係のないこと。
ただパパがこの事実を知ったらと思うと悔しくて手のひらに爪が食い込む程握り締めた。
(パパには言わないでおこう。パパが傷つくのはもう見たくない)
パパ達夫婦に愛が無いとは思っていた。
だけど夫婦という関係にある以上、その事実は傷つくのではないかと私は思えていたの。