Milky Way
「何とぼけてるの!?見てたくせに!私が春彦さんじゃない男に抱かれてたところをっ!アンタ今春彦さんに言ってたんじゃないでしょうね!?」

そして私の髪の毛を掴んでベッドへと投げ倒した。

「知らない!言ってないっ!!」

私も恐怖から声を荒げる。
彼女が握るバッドのせいで尋常じゃない程の恐怖心が沸いていた。


目の前にはバッドを振り上げる彼女。

「や…やめてっ」

私は体を屈めようとした。
…だけど間に合わなかった。


「ぐふっ…!」

そのバッドは私のみぞおちに上手く入った。

痛みで息が出来ない。

「っ!!かはっ…」

私はベッドの上を転がりまわる。

嬉しそうに見下ろす女。


弱った私を見てバッドを捨てた。

そしてベッドの上に駆け上り、尽かさず私を何度も蹴って馬乗りになった後は何度も殴る。


(や…誰か…)


心の中でそう願わずにはいられなかった。

長い時間だった。

いつもの数倍の時間が経ってもいまだ止めてくれない。

私はもうボロボロになっているはず。

この女はよっぽど不安だったのだろう。

私がパパに言わないかと。

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