Milky Way
『彦星と織姫は年に1度の七夕の日にしか会えないのよ。』

「え…」

私はママの言葉に涙が堪え切れなくて泣き出してしまった。

「そんなの…ひっく、かなし…よっ。」

『そうね。とても悲しいわよね。ママも琴とパパに会えなくなったらとても悲しいもの。』

「うん…っ」

『琴は優しいね。でも強くならなくては駄目よ。織姫さまは1年間会えなくても泣いたりしないの。彦星さまに会えるために一生懸命色んなこと頑張ってるのよ。』

「…ひっく、う…うん。」

『だから琴も頑張ろうね。琴は織姫さまなのよ?ママの知ってる琴は強い子だもの。だから泣いては駄目よ?』

「…っ。うん…ことは…つよいもん!」

『そうそう。』

「なか…ないよ!」


私が一生懸命涙を堪えるとママは優しく抱きしめてくれた。

私が笑ってるとママは喜ぶ。

私が泣いているとママは悲しむ。


だから私は悲しくても我慢しようって思ったの。

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