Milky Way
次の日は土曜日。

目に刺さるような太陽の光で目覚めた私。

シンと図書館で勉強する約束をしていた。

(起きなきゃ…)

そっとベッドから起き上がろうとすると左ももに痛みを感じた。

(そっか…私。)

太もも全体が赤く熱を持っている。
酷いところは皮膚が水ぶくれのように浮いていた。

(湿布か何か貼って行こう)

湿布を貼ってその上から包帯を巻いた。

制服のスカートをはいてみるとギリギリ隠れる。

(良かった…)

包帯は人目を引くから出来るだけしたくはなかったけれど、テープが切れていたので仕方がない。

何より見えないのだから安心。


ヒリヒリとした痛みは比較的軽かった。

沸騰したてのお湯だったらきっと歩くことなど出来なかったはずだから。

以前から薄々感づいてはいたけれど、あの女も人殺しにはなりたくないようだから加減はしているらしい。
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