Milky Way
「な、なに…?」

突然の行動に動揺で声が震える。
私の問いにシンは答えず、そのまま包帯を解いていった。

解き終わると見えた湿布。
私を労わるようにゆっくりと湿布さえも剥がしていく。

私は戸惑いはしたけれどシンの行為に惹かれるように見入ってしまっていた。

私のもも全体が露わになるとシンは一瞬目を見開いてから表情がなくなった。

火傷に湿布は間違っていたのだろうか。

皮膚が少し剥がれて肉らしき部分が見えていた。


シンの指先が私のももへと優しく触れる。

「…っ」

熱い患部に彼女の冷たい指先。

思わず息を吐く。

一瞬私の瞳を覗いてからシンは私のももへと顔を近付ける。
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