Milky Way
「琴…好き。」
(…っ!)
シンから発せられてしまった言葉。
熱を帯びつつも泣きそうな顔でそう告げる彼女に偽りはないのだと、そう思えてならなかった。
彼女の言葉に何て言ったら良いのか分からない。
視界がぼやけてくる。
「琴…好きだよ。誰よりも。」
再度告げられた告白。
もう分かっていた。
シンは私とは違う感情を持っているって。
私が恐れていた唯一の感情。
女のシン相手に持ち得ない感情。
それは恋愛の情。
シンは今確かに私にそれを求めている。
(だけど、私は……っ)
勢い良く立ち上がった。